能舞台やお土産も!「アートアクアリウム美術館」の和の要素

こんにちは!もうすぐ9月に入りますが、あれ?梅雨明けたの最近じゃなかったっけ?と日付感覚混乱中のサクヤです。
暦の上ではもうとっくに秋ですが、暑苦しい日が続きますね。
そんな日は室内でクーラー効かせて、冷たい飲み物飲んで…もいいですが、視覚的にも涼しさを取り入れ、さらにちょっと感動を味わえたら良くないですか?
そんなときにピッタリ!な施設が2020年8月28日にオープンしたアートアクアリウム美術館(東京都中央区)です!
展示以外にも和の要素が随所に散りばめられた施設ということで、そのポイントを紹介します。
アートアクアリウム美術館の公式サイトはこちら
アートアクアリウムとは?
アートアクアリウムは2007年に六本木で初開催されて以降、日本橋三井ホールを始めとして全国各地および海外で展開されていました。
毎年、開催されたニュースを聞く度に「見に行ってみたいなぁ」と思うものの、いつも気が付いたら終わってたんですよね。
それが今回、広さもパワーアップして常設展としてオープン。
日本橋会場では毎年夏に開催されていたので、表せる季節の展示も夏だけだったのですが、これにより四季を表せるようになったのだとか。
これは季節が変わってから行く楽しみもありそうですね!
アートアクアリウム美術館へのアクセス
電車の場合は最寄駅の三越前駅(東京メトロ銀座線・半蔵門線)から徒歩2分か、日本橋駅(東京メトロ銀座線・東西線・都営地下鉄浅草線)から徒歩7分…と公式サイトで推奨されていますが、私が実際に使ったルートを紹介します。
それはJR東京駅から八重洲や日本橋地区を繋ぐ無料巡回バス「メトロリンク日本橋」を使うルート。
メトロリンク日本橋の詳細ページはこちら
東京駅八重洲口から外に出たら、北側(改札出て左側)に進みましょう。しばらくすると鉄鋼ビルディングという建物があり、メトロリンク日本橋の乗り場目印がありますので、そこでバスが来るのを待ちましょう。
時刻表は特にありませんが約10分間隔で運行されています。ホームページでもバスがどこを走っているのかをチェックできますよ!
余談ですが、私が初めてメトロリンク日本橋を利用する際、バス停のようなものがあるとばっかり考えていて、必死に道路側に目印を探していました…。実際に看板があるのは建物側ですのでプチ注意です。
バスに乗ったら、「地下鉄三越前駅」か「日本橋室町一丁目」停留所で降ります(順路的には「地下鉄三越前駅」の方が先なので、そちらで降りるのをオススメします)
そこから第四銀行横の「むろまち小路」に入り、5分ほど歩くと到着です!

水端エリア
さっそく入ってみると、額縁に入ったような水槽で泳ぐ金魚達がお迎え。
この縁の配色が漆器みたいなのがもうまず素敵!

そこを抜けると…ドーン!とプロジェクションマッピングの水墨画に、本物の黒い金魚が泳いでる!

金魚って水墨画で描かれているのをよく見ますからね。違和感なくマッチしている…(というか金魚は本物ってことにしばらく気付かなかった)
手前には置物もあって、それが床の間らしさを表している…のかも。
その先には和柄の彩りを添えられた水槽。

この水槽には三角形や四角形の覗き穴があり、覗き込むと金魚が泳ぐことにより万華鏡のように見える光景が変わっていくのが綺麗!
これらのエリアは「水端(みずはな)」という名前がついていて、過去の人気作を不定期で展示するエリアだそうです。次に来るときには展示内容が変わっているかもしれませんね。
浮世エリア
アートアクアリウムの基本コンセプトである、江戸の花街をモダンアレンジしたようなエリア。こちらはとても華やかで色覚が刺激されるような展示がいっぱい!
この浮世エリアは空間全体で和の演出をしており、BGMは祭囃子のような、三味線や尺八、箏も混じった和風のダンスミュージックっぽい賑やかな曲でした。
浮世エリアに入ると、まず目に入るのは立方体の特徴的な水槽。
そしていくつもの立方体の水槽に囲まれて、仏堂のような水槽が!

さらに進むと…おぉ、これはアートアクアリウムで検索すると絶対見る、噴水みたいに水が流れ落ちる金魚鉢ですね。照明がいろんな色に変わっていくのが鮮やか〜!
その横にある行燈(あんどん)がまた和風のいい味だしてるなぁ〜…って、これも水槽じゃん!金魚いる!!Σ(゚д゚lll)
すげぇ…どこまでも金魚だ…金魚の世界だ…。

浮世エリアのだいたい中間にある、花街の入り口である大門を表した「金魚大門」も見どころです。提灯があるけどまさか…と思ったら、これも水槽で金魚が!

ここで、思わず通り過ぎてしまいそうなんですけど、大門の天井を見上げると、やはりそこにも金魚がいて、鏡面により様々な角度からその泳ぐ姿を見られます。
そして大門を抜けると…ひときわでっかい金魚鉢と、取り囲む複数の手毬をイメージした水槽。迫力と煌びやかさに圧倒されます。

こちらにはたくさんの人がカメラを持って立ち止まっていました。とにかくすごく華やかで大きかったからなぁ…
この大きな金魚鉢、花魁をイメージしているそうで、すぐそばには花魁の浮世絵が飾られていました。

傍にある大きなぼんぼりも、もちろん!と言わんばかりに、一つに1匹ずつ金魚がゆったりと泳いでいました。

神秘エリア
豪華絢爛!華やか!な浮世エリアの対比のように、暗く静かな空間に、水面が波立たない円形の水盤が並びます。
疲れずただずっと見られる…まるで、今までのキンキンキラキラしていた目の小休憩。
白い底に映る金魚の影がそれはもう綺麗で。
日々の癒し要素に家にこの1セット欲しい。

静かな空間を進むと、ちょっと暗めの空間に、表面に世界地図が描かれた大きな丸い水槽が。そこにもやっぱり金魚…ではなく、今度は錦鯉が!
こちらで泳いでいるのは、錦鯉発祥の地である新潟県山古志村の錦鯉なんだそうです。
足元の水槽には、思わず抱き枕か!?と呟いてしまった、大きな大きな錦鯉。
ほんとこんなサイズ見たことなくて、オブジェかと疑いました。
そして神秘エリアの最後に、円柱状の水槽が森のように立ち並ぶ「金魚の杜」!

水槽の照明がそれぞれ違う色になって色とりどりになったり、すべて同じ色になって統一感のでた空間になったり…こちらも鮮やかさはあるものの、浮世エリアと比べると、静かな鮮やかさと表現できると思います。
また、「金魚の杜」には日本の自然を思わせるような鳥の声や虫の声などが流されていて、「音」も杜を表現していました。
老松&愉悦エリア
歩き疲れて休憩したい…というときは、老松エリアか愉悦エリアで一休みしましょう!
老松エリアは能舞台を臨むバー。
能舞台は不定期でパフォーマンスを行う予定だそうです。
こちらでは5日ごとに内容が入れ替わる、季節を表したカクテルがあるそうです。全制覇には週に一度以上行く必要がありそうですね(笑)
老松エリアにはちゃんと寄れる時間がなかったので、詳細は皆さんが実際に行ってみて体験してみてください!

愉悦エリアは軽食もあるカフェ。こちらには休憩がてら立ち寄りました。
どうやら、飲み物の中でカフェラテ・ほうじ茶ラテ・抹茶ラテを頼むと、金魚のラテアートがあるらしいですが…頼まず(・・;)
私は金魚ゼリーと金魚更紗(ロールケーキ)を注文しました!
金魚ゼリー、赤い金魚とパンダ柄の金魚が選べるんですが、私は赤い金魚をチョイス。フルーツとサイダーみたいな味のするゼリーが盛られ、別皿のサイダーをかけていただきます。

金魚とめっちゃ目が合う。つぶらな瞳がめっちゃ「食べちゃうの?」と訴えかけてくる。そんなこと考えちゃうので、食べにくいのが難点ですかね…(※ちゃんと美味しくいただきました)
金魚更紗は、表面が金魚の柄のように彩られたロールケーキです。
メニューの説明でもそんな感じだったので、「あー、ロールケーキに金魚みたいな模様があるのねー」程度のイメージでしたが、運ばれてきてびっくり。
クリームの中に金魚が泳いでる…!
芸が細かい…。すげぇ。

土産
もちろんお土産エリアにも魅力的なアイテムがたくさんあります!
金魚が描かれた和風なポーチや、金魚を象ったアクセサリー、ガラスに金魚が描かれたペーパーウェイト、金魚の蒔絵のグッズなどなど。
いかにも美術館のお土産です!…といった感じはあまりなく、和風雑貨が好きな人は、どれもこれも欲しくなる誘惑だらけの場所だと思います。事実、私がそうでした。
これ以上物を増やしてどうするの?と自分に何度言い聞かせたか。臨時収入あったらがっつり買っていったのに。
その中で一つだけ、事前にSNSで知ってぜひとも買っていきたい!と思っていて実際購入もしたのがこちら!

金魚のチョコレート!
可愛くないですか??特に、赤の金魚。本物をチョコ化したんじゃないの?ってくらい、赤の混じり具合が良い!
開けると小さな箱の中に、ちっちゃなチョコの金魚が泳いでいるよう。これ飾っておきたいんですけどダメですかね。
小さなお皿に2匹くらい置いておくと、それだけで絵になりそうですね。良い意味で食べたくない!
この金魚チョコ…もったいなくてまだ食べていません。目で楽しんでます。
入場について
アートアクアリウムでは開館後当面の間は、混雑を避けるためにチケットは事前販売制を実施しています。当日空きがある場合は当日券が販売されるようですが、確実に入りたい場合は事前に日付指定でチケットを購入しておきましょう!
和な雰囲気で展示してるだけかな〜と思いきや、まさかの能舞台にはビックリでした。
それ以外にも浮世絵があちこちに展示されてましたし、カフェ近くに金魚が描かれた着物の展示もありましたね!


こんな感じです!
金魚に餌をあげているシーン!江戸時代から金魚を鑑賞する文化ってあったんですね〜
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